冬の宿泊研修Ⅲ

つづき
2日目
6:00起床
テントの上には雪が少々積もっている。
周りでは10センチぐらいか。
全く風も無く、静かーに降っていました。

まずは、シュラフとテントを管理棟へ運び乾かします。
本館へ移動して朝食。

この後は、楽しみのXCスキー(クロカン)です。
ここでは、板、靴、ストックの3点セットが借りられるのでありがたい。
初心者は幅広の板が良いとのこと。適当に選んで外に出て板を履く。
平地では前には滑るが後ろへは滑らない。
今までに無い異様な感覚である。
アルペン暦二十ン年、十年若ければSAJ2級を受けてただろう自分にとって、
これまでの練習してきたものは何だったのだろうと思わせる。
のぼりは登れるがくだりが滑られない。
へっぴり腰でゆるい50メートルほどの坂で、3回は転ぶ。
足が動かない、曲がれない、止まれない。
(カメラを出すと言う余裕はひとつも無かった)
そこから森の中に入る。
しばらくのぼりが続く。助かった。(転ばなくても良い)
それでも平らなところでも転ぶ、小さい谷で転ぶ。
(娘1に「転び方の見本」と言われてしまった)
やっとのことで休憩場所。クロカンは森の中で自然を満喫する楽しみもあるのだろうが、
そんな余裕は無く、ただひたすらに歩き、転んでいた。

ここからは、ずっと下りです。
林道を下りてゆきます。なるべく雪のやわらかいところを選んでスピードが出ないようにする。
何とか転ばずにきた。子どもたちと競争です。(スピードじゃなく転ばないで滑るかどうかです)
大人のメンツなんかもうありません。
「ころばんだぞー!」と子どもたちと一緒に大喜びしてしまいました。
管理棟まで滑りきり(たどり着き?)、スキーを片付ていると、他の小学校がクロカンの準備をしていました。
その学校では、先生が大きな声を出して、次の行動の指示を出していました。
「普通の学校はこうなんだな」としばしその様子を観察。
乾かしてあった、シュラフとテントを片付けて、返却。
気が付くと、もう帰りの準備をして、荷物をまとめ、本館に移動です。
ここで朝から来て、雪遊びを楽しんだ1〜3年生と合流です。
一緒にお昼をいただきました。


本当にここの食事はメニューが豊富でうれしくなってしまいます。(注;写真は二人前)
後は、退所式。
ここでも子どもたちがすべて進行役をします。
各学年の代表が感想を述べます。

最後に正面入り口で全校児童で記念撮影です。

とてもすばらしい施設と、所員の皆さんのおかげでとても良い体験をさせてもらいました。
それとすべてのスタッフの仕事をやり遂げた、子どもたちは本当に良くやったと思います。
また、縁の下の力でがっばって来た先生方に脱帽です。
子どもたちのやることに手を出してやってしまえばとても楽チンだと思います。
それをこらえて失敗しても子どもたちにすべてをゆだねる。なかなか出来ないことだと思います。(失敗して苦しんだほうが子どもは成長するのですが…)
こうやって、南保の宿泊は築き上げられてきたんですね。